2014年06月20日

短歌掲載『鼓動のうた 愛と命の名歌集』東直子・著

歌人、東直子さんのご著作『鼓動のうた 愛と命の名歌集』(毎日新聞社)に
陣崎草子の歌を掲載いただしました。

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東直子さんの「愛するということ、生きるということ」に迫る短歌エッセイ集です。
「夏のエネルギー」のテーマにて以下の歌を引用いただきました。

せっぱつまっておまえに逢いにゆく夏の林道 蟬の小便光る  陣崎草子

300首あまりの名歌が掲載された、とても読み応えのあるエッセイ集。
このような名歌集に歌をひいていただき光栄です。
一首一首に東直子さんの丁寧な解釈が付され、歌の熱量がじわりと伝わり、歌に新しい生命が吹き込まれるようです。
短歌というのは、このように解釈を与えられて新しく手渡されることで、長い年月を人の心に息づいてゆくのですね。
「愛」にはたくさんの姿がありますが、本書には、片恋や恋人を想う時間、あるいは妻や夫や親や子への純粋であったり複雑であったりする思い、そして、震災で大切な人を失った人々の痛切な祈りといった、胸に迫る愛のさまざまな形が、歌と東さんの言葉によって綴られています。

東直子さんの導きにより、たくさんの印象深い歌に出会いました。
以下に少し引用してみます。

華やかに振舞ふ君を憎めども声すればはかなく動悸してゐつ  相良宏

片恋の水路しずかに進みゆきはるか花ある密林に逢え  大滝和子

我前(まえ)に立つ すなわち赤いブラウスのそれでいてあなた はずかしがりや 村木道彦

父母を好きでなくとも生きていける生きていけるよ階段おりよ  東直子




はっと胸をつかまれるような歌に出会える本書、ぜひ手にとってみてください。



 
posted by 草子 at 03:44| 短歌、詩