2016年04月26日

新刊『桜の子』刊行!

『桜の子』(作・陣崎草子、絵・萩岩睦美、文研出版・刊)
とても大切にしていた物語がいよいよ刊行されます!
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刊行日は4月26日、書店やネットショップにはもう少ししたら配本されることと思います。

このお話は、小学校5年生の香衣と糸子、ふたりの少女の物語です。
私としては、物語を書くようになってから、初めてピアノを弾くように柔らかな筆致で書けた物語。
大切に思っている本を刊行することができ、とても嬉しく思っています。

★ストーリー
香衣と糸子ちゃんは学校ではあまり話しませんが、ある日、近所の小姫神社で神主さんから、江戸時代に亡くなった伝説の少女「桜の子」のお話を聞いたことから、桜の子の「お骨」探しをいっしょに始めるようになります。
江戸時代に亡くなった子の骨なんて見つかるわけない、と思いながらも、取り憑かれたように桜の子のお骨を探す糸子ちゃんに、次第にひきつけられてゆく香衣。
桜の子とは、いったいどういう存在なのか。
桜の子は、糸子ちゃんと香衣になにを伝えようとしているのか。
だれかと友だちになるということ、だれかといっしょに遊んだ日々のこと、そして、それらの美しい瞬間の数々が、いつか、未来の自分に語りかけてくるということ。
そんな思いを物語に託して綴った、小さなファンタジー作品です。

★装丁画と挿絵
絵はこどもの頃に少女漫画雑誌「りぼん」で「銀曜日のおとぎばなし」に出会って以来、不思議な世界への優しい眼差しに魅せられ続けている、漫画家の萩岩睦美さんがご担当くださいました。
思い描いていたとおりの上品で愛らしい姿として二人の少女を描いてくださり、胸ふるえる思いです。
香衣と糸子に命を吹き込んでくださいました。本当にありがとうございます。

また、装丁デザインは、名久井直子さんがご担当くださいました。
さまざまなデザイン的制約もある中、とっっても愛らしい本姿にしてくださり、深く感謝申し上げます。
打ち合わせでお会いした名久井直子さんは、一目でわかる「魔法使いの手」をされていて、おどろきました。


★本にまつわる不思議なこと
『桜の子』は、事前に読んでいただいた方の声をきくと、私が今まで書いた物語の中でもいちばん好きだと言ってくださる方が多いお話です。
また、この物語をつづっている過程やつづり終わったあとにも、物語の中の人々がこちらに語りかけてくるような、不思議な出来事がさまざまにありました。
物語って、自分の力だけで書くものじゃないんだな、見えない何者かからの声に耳を傾けながら書くものなんだなということを体感した、記念碑的な作品でもあります。

この、作者にとっても愛しくてならない物語が、たくさんの読者の元に届いてくれますように。
こどもたちが、やわらかな風を感じてくれますように。
祈りを込めて送り出したいと思います。



posted by 草子 at 11:51| 本の仕事・著作