2017年09月11日

新刊『うっかりの玉』大久保雨咲・著、陣崎草子・絵、講談社・刊

新刊が出ました!
『うっかりの玉』大久保雨咲・著、陣崎草子・絵、講談社・刊
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なんと、江國香織さんが推薦の帯文を寄せてくださっています!
私は装丁画と中の挿絵を担当させていただきました。

本書は「児童文学」でありながらも、すべて「おとしより」の物語でまとめあげられているという、珍しい物語。
ですが、その珍しさも、大久保雨咲さんのふんわりとやわらかい中にスパッと個性が鋭く光る文章にふれると、納得です。
はじめて原稿を読ませていただいたときから、大久保雨咲さんの書かれる文章、物語にすごーくトキメキを感じました。
大久保雨咲さんにしか描くことのできない、独特の世界観や視線や言葉づかいがきらきらと光っていて、とても新鮮な読書体験を得たのでした。
雨咲さんの物語に出会わせてくださった、編集担当の松田素子さんと講談社のSさんに深く感謝申し上げます。

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帯をとった装丁はこんな感じです。
今回、雨咲さんの新鮮な物語に触発されて、自分でも新しいことをしたいなと思い、切り絵や布を使った絵にチャレンジしました。
すると、タカハシデザイン室の高橋雅之さんが、なんともいえず愛おしいチャーミングな本姿にしてくださいました。心より感謝!

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紙と布のテクスチャの違いが気持ちよいです。

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収録作は全部で6話。そのすべてがおばあさんやおじいさんの目線や人生を通して描かれているのに、不思議な文章の力によって、人の心の根深いところにある童心が揺さぶられます。
サトウキビをかじったときのような滋味深い甘やかさの中に、ふいに生と死の陰影が垣間見えてハッとしたり。

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甘さと、ちくりとした毒や哀切とユーモアの調合が、えもいわれず魅力的!
思わず目を丸めて、くすくすと笑ってしまいます。

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大久保雨咲さんのこの新鮮な物語『うっかりの玉』に、たくさんの方に出会って欲しいです。

大久保雨咲きさんは前作『ドアのノブさん』は「大人もハマる児童書」としてテレビで紹介されていました。
本作『うっかりの玉』も、子どもからお年寄りまで、あらゆる人の心にじわーっと届き、くすくす笑いやほっこりした笑いを届けてくれる物語だと思います。



ぜひとも手にとってくださいませ!
どうぞよろしくお願いいたします!
 
posted by 草子 at 10:11| 本の仕事・著作