2019年09月25日

絵本の読み語りについて

絵本の読み語り養成講座にうかがって絵本を作っている立場からということで、お話させていただきました。
大人はこどもの読書の様子を「ウケた」「笑ってる」「盛り上がる」「真剣にじっと聴いている」などの「分かりやすい尺度」で測りがちだけれど、こどもの読書体験というのは、そういった大人の常識目線から判断した価値感をもっともっとはるかに超えて自由なんだ、といったことを自分のこども時代の体験をもとにお話させていただきました。


「つまらないと言ってこどもが立ち去った」「反応がない」という分かりやすい軸で判断するのは、単に『大人の側が「自分の成功体験」を求める目線からものごとを測っているに過ぎない』のであって、こどもの内面世界はもっと多様にひとりひとり個性的にふくれあがっていて、表面だけで推し測ることは決定的にできない、ということを常々思っています。


これは、「絵本の読み語り」という文化を考える上で、自分がものすごく言いたいことのひとつだなあと思っています。
大人の成功体験の希求には、落とし穴が潜んでいることをさまざまな分野で感じています。
「役に立つものしか価値がない」という見方とちょっと近いかな。
ものごとには、「語り得ないなにか」が必ずあり、そしてそういう部分にしか宿らない価値がある、ということを忘れずにいたいと思っています。
拙い話をあたたかい眼差しで聴いてくださったみなさま、ありがとうございました!

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※こちらの市では「読み聞かせ」ではなく「読み語り」という語を使っておられて、おおっ! となりました。
私も個人的に「読み語り」と言う&書くようにしていたので。


講座中にご案内した「シリアのこども達の教育支援クラウドファンディング」はこちらです。
https://readyfor.jp/projects/syria2019

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こどもたちに希望を届けようという活動、応援、どうぞよろしくお願いいたします!

 
posted by 草子 at 02:52| 展示・イベント・講演など