2020年03月27日

森の更新



自然を見ていると生命の理を教えられる

森の更新

立ったままの樹木と、倒れる樹木、枯れ葉、やがて腐葉土となるさまざまの植物

無数のどんぐりの中で、芽吹くものの数は限られ、木になる数はさらに限られる

巨木になったものとて、いつかは朽ちて、他を育てる腐葉土となる

一見すると、何千年も生きる巨木は立派だと思ってしまいそうだ

けれど、そうではない

一本の巨木は、無数の他の生命の集合によって成り立っているし、成り立ってきた

早々腐葉土となった命と、数千の時を生きる巨木の命は、まったく等価であり

かつ、一体となって生きている




倒木更新

巨木が朽ちて倒れたとき

その朽ち木に実が落ち、朽ち木を床にして新芽が萌える

新芽はぐんぐん成長すると、やがてはその根によって朽ち木を飲みこみ

新旧一体となって、次の新しい数千年を生きる巨木へと成長してゆく




人間は森に分け入ると、巨木を見上げ、その神聖さに瞑目する

しかし同時に、足元をびっしり覆いつくしている苔や

やがて巨木になるかもしれない、けれど今はまだみずみずしい若葉でしかないものたちにも

目を奪われ、全体が奥深くまで輝いている様子に圧倒されているはずだ

巨木が主役なのではなく

すべてがそれぞれの場で必要な役割を果たしている

その全体像自体が主役なのである

全体なしに巨木はない

そして巨木もやがて朽ち、新芽を育てる床となり、全体へと帰還する




嵐の中心はいつも無風



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タグ:自然 言葉
posted by 草子 at 14:46| その他お知らせ