2010年03月19日

ほわほわさくら


もうすぐさくらの季節ですね。

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『ほわほわさくら』は『あめぽぽぽ』につぐ、歌人東直子さんと、イラストレーター木内達朗さんの絵本です。
http://www.kumonshuppan.com/book/054/index.html

「さくら」というものに触れる原初的なよろこびと好奇心が、こどもの視点のような、さくらの視点のような、あるいはもっと上部の何かが見ているかのような不思議な視点で柔らかく掬いとられています。

読んでいると、かわいくてきれいというだけではなくて、桜を見たとき、桜に取り巻かれたときに感じる、古代にでも飛ばされてしまいそうな、あの奇妙なトリップ感。あの感覚を受け取って、不思議な、なんとも春めいた心地にとっぷりひたれます。

美しくかわいらしいだけじゃない、ほんのちょびっとだけこわいような深みと詩情も感じる絵本だなって思います。私だけかなあ。
でも、こういう感覚ってほんの小さなときから「知っていたことだ」って気がします。夕焼けをみるとどんな小さな子でも、あるいは人間ではない生き物であれ「すこしさびしくなる」んじゃないかなって、いつも思っています。


 
 
posted by 草子 at 12:21| 読書のよろこび