2013年05月16日

歌人集団かばん30周年記念イベントご報告

5月12日に、所属する「歌人集団かばん」の30周年イベントが無事に終了いたしました。
http://homepage3.nifty.com/dog-and-me/kaban30/kaban30.html

ご来場くださった皆さま、企画・運営にご尽力くださった皆さまに、
心より感謝申し上げます。

短歌のトーク、歌合わせ、司会、各パフォーマンス、物販など、エキサイティングなものばかりで、短歌の世界の凄さ、豊かさ、「今」を駆け抜ける疾走感を受けとった一日でした。
力のある方々の、見る者をうならせる腕前、弁舌、空気を一変させるエネルギーなども、まざまざと感じました。

私自身は、パフォーマンス部門にて、幻灯映像を投影しながらの自作掌編の朗読をやらせて頂きました。
幻灯作品は今回で4本目の制作になりますが、今回はかなりストーリー性を壊した内容のものを作ったので、このようなものを外界にアウトプットしたとき、伝わるものなのかということについてまったく自信がありませんでした。
しかし上映を終わってみれば、さまざまな方からお言葉をかけていただき、確かに届いた実感がありました。

769705475.jpg
※幻灯のために描いた絵・未使用カット

やはり表現というものは、あるラインを越えた地帯から、人間の感覚になんらかの波風を起こせるようになるんですね。
そういった「ラインを越えた向こう側の領域」について、今後も考えてゆきたいです。
私は、絵を描いたり、絵本を描いたり、短歌を詠み、長編を書き、としていますが、それぞれの表現形態ごとに言語や絵の定着、動き方、振動の具合のようなものがちがうという体感があります。
今回のような「映像+言葉」というやり方は、先述の方法の中では、かなり情報の粒子とでもいうべきものが、流動的になるように思います。この流動的な地帯が、ちょっとおもしろいんですよね。
今回の私の「映像+言葉」の作品は、けっこう素人くさくも簡単なつくりのものなんですが(映像は素人ですし)、それでも自分以外の他者(外界)に、伝わる「何か」はある。それを体感した経験はとても貴重でした。

kaban01.jpg
※幻灯で使用した絵


歴史ある団体の記念イベントという重要な場で、私のような新参が(在籍5年程度)パフォーマンスをやらせて頂けたのも、ひとえに30年前に場を立ち上げ、それを紡いでこられた皆さまのおかげです。
また、そういった事をあっけらかんと受け入れ、許してくれる「歌人集団かばん」の気風は、本当にありがたく、すばらしいものです。
改めて、お礼申し上げます。

 
posted by 草子 at 21:03| 展示・イベント