2013年11月27日

短歌と俳句の絵本「絵といっしょに読む国語の絵本」

くもん出版さんから刊行の「絵といっしょに読む国語の絵本」シリーズの
『短歌のえほん』『俳句のえほん』(監修・坪内稔典)
にて絵を描かせていただきました!
http://www.kumonshuppan.com/wp/newitem/1118-001new/index.html

『俳句のえほん」では、宝井其角の句に、そして
『短歌のえほん』では、なんと西行の歌に絵をつけさせていただきました。

歌の世界に新しい地平を拓いた西行は、
月と桜を溺れるように埋もれるように愛した歌人でした。
私が絵をつけたのは、以下の歌です。


風さそふ花のゆくへは知らねども惜しむ心は身にとまりけり  西行


絵を描いているときにふと思ったのですが、江戸城松の廊下で刃傷沙汰をおこし
切腹申し渡され、赤穂浪士の仇討ち事件の発端となった浅野内匠頭、
この方の辞世の歌は、西行の歌を本歌取りしているのでしょうか。
http://www.last-song-of-life.com/entry2.html

この歌がそもそも浅野内匠頭自身の作によるものかは、諸説疑問もあるようですが、
こどもの頃、「忠臣蔵」のドラマがとても好きでよく観ていたので、
なんとなしに繋がりを感じられてしみじみとします。

ちなみに、西行が愛した桜は、今日本列島の春を覆っている染井吉野ではありません。
西行が生きた頃には、江戸期に生まれた染井吉野はまだなかったのです。
吉野の山中で西行がむきあった桜は、山桜だったのかな、と私は想像しています。


posted by 草子 at 18:24| 本の仕事・著作