2014年05月30日

新刊『ユッキーとともに』最上一平・作、佼成出版社・刊

新刊のご案内です!
『ユッキーとともに』最上一平・作、陣崎草子・絵、佼成出版社・刊
佼成出版社さんの詳細ページはこちら

yukki001.jpg

作家、最上一平さんのお話に絵をつけさせていただきました。
小学校3年生の岳志(たけし)を主人公とする児童文学です。

最上一平さんの作品は以前から読者として読んでいて、山深い地の香りを濃厚に感じる文章、物語が胸にしみ込んできて、とても好きで印象深く心に残っていたので、今回のお話をいただいたとき、とてもうれしかったです。
「いい絵を描くぞ!」とはりきって描きました。

yukki002.jpg

物語は、岳志の飼っていた老犬のユッキーが亡くなってしまうところから始まります。
動かなくなったユッキーを前に、岳志は、それらしくない、意外な言葉を発しますが、この言葉が、どうにも整理のつかない少年の心の内をよく表していて、深く胸に響きます。

yukki003.jpg

ユッキーが逝ってしまったその夏、母さんの田舎へ一人で向かうことを決心した少年、岳志。
むっとする草いきれの空気感や夏の山道の陰影、そこを一人で歩いてゆく少年の心理を大切にしたいなと思って描きました。

最上一平さんの物語は、心の中の混沌と自然の伝える空気、ファンタジーと確かなリアリズムが渾然一体となって、物語を読む子どもたちに、忘れがたい深い記憶として届くことと思います。

少年の一夏の物語、ぜひ手にとって読んでいただけますと幸いです。
 


 
posted by 草子 at 14:44| 本の仕事・著作