2012年03月22日

吉本隆明さん

先般、吉本隆明さんがお亡くなりになりました。

枝末の読者である私などが、何も言うべきでないなあと思いつつ。
最も影響を受けた方でした。

吉本さんの書かれたなかで、ことに好きな文章を以下に記します。


きつい生活や仕事のあいだをぬって、思春期から断続的に、関心をもちこたえてきた宮沢賢治の人や作品について、感じ、思いをめぐらす時間は、眼のまえに鬱積した雑事を片づけては、心せきながらはいり込んでゆく解放感にあふれた時間だった。そこではいつも愛着もあり、また全力をあげてぶつかっても倒れない相手に出あえた。精神がどれだけなごみ、沈潜され、真剣にさせられたかはかりしれない。


『宮沢賢治』ーあとがきー より抜粋



心より哀悼の意をささげます。

 
 
posted by 草子 at 01:19| 読書のよろこび

2010年05月12日

沢田としきさん

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イラストレーター、絵本作家、そしてミュージシャンでもある沢田としきさんが、先日51歳の若さでお亡くなりになりました。
お別れのときは、沢田さんのお友達によるたくさんの音楽と絵であふれていました。

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posted by 草子 at 02:34| 読書のよろこび

2010年03月31日

菅野雪虫『天山の巫女ソニン』

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菅野雪虫さんの『天山の巫女ソニン』
少し前に第五巻が発刊されていよいよ完結となりました。
いろいろなところでとても評判高く、感想のべられる方皆さん口をそろえて
「人にすすめたくなる本」といわれる本書ですが
私もたぶんにもれず人にすすめたくなりました。
正当派ファンタジーで、どきどきわくわくがつまっていて
かつ、作者の鋭い人間観が光っていてひとすじなわでない深みがあり
お話の世界にずいずい引き込まれるのでした。

うう、たのかった。

posted by 草子 at 11:11| 読書のよろこび

2010年03月19日

ほわほわさくら


もうすぐさくらの季節ですね。

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『ほわほわさくら』は『あめぽぽぽ』につぐ、歌人東直子さんと、イラストレーター木内達朗さんの絵本です。
http://www.kumonshuppan.com/book/054/index.html

「さくら」というものに触れる原初的なよろこびと好奇心が、こどもの視点のような、さくらの視点のような、あるいはもっと上部の何かが見ているかのような不思議な視点で柔らかく掬いとられています。

読んでいると、かわいくてきれいというだけではなくて、桜を見たとき、桜に取り巻かれたときに感じる、古代にでも飛ばされてしまいそうな、あの奇妙なトリップ感。あの感覚を受け取って、不思議な、なんとも春めいた心地にとっぷりひたれます。

美しくかわいらしいだけじゃない、ほんのちょびっとだけこわいような深みと詩情も感じる絵本だなって思います。私だけかなあ。
でも、こういう感覚ってほんの小さなときから「知っていたことだ」って気がします。夕焼けをみるとどんな小さな子でも、あるいは人間ではない生き物であれ「すこしさびしくなる」んじゃないかなって、いつも思っています。


 
 
posted by 草子 at 12:21| 読書のよろこび

2010年03月07日

短歌ください「日本の歌」


ダ・ヴィンチ穂村弘さん連載の「短歌ください」
今月のテーマは「日本の歌」です。
絵はサムライジャパンを意識して描きました。
まったくそんなふうには見えないですけど
サムライジャパンと言い切る。
本屋さんや遊園地やコンサート会場などで読んでね。
マラソンしながら読むと字がゆれるから気をつけて!

 
posted by 草子 at 22:31| 読書のよろこび